サプライムローン問題の原因となった「ある要素」とは、
「住宅価格はずっと上がり続ける」という土地神話です。
これだけではピンと来ないと思うので、ミニ物語風に解説します。
サプライムローンでお金を借りた消費者(低所得者)と、
サプライムローンを薦めた、セールスマンの会話。
↓ ↓ ↓
セールスマン「土地価格はず〜と上がり続けます。ですから、
あなたが買った家(サプライムローンの担保)の価値が上がります。
今は、300万円の価値でも、○年後には500万円に値上がりします。」
消費者「はあ?家(担保)の価値が上がったからどうなの?」
セールスマン「担保の価値が500万円に値上がりすれば、銀行に信頼されます。
つまり、もっと低金利のローンに切り替えられます。」
消費者「おお!すごい!つまり、今は高金利のローンを払わなきゃいけないけど、」
セールスマン「○年後には、そんなに高金利のローンを払わなくていいのです!」
消費者「すごいなあ!でも、私は収入が少ないから、住宅ローンは組めないんだ・・・・。」
セールスマン「ご安心ください。サプライムローンを使えば、
低所得者でも、ご融資しますよ!
ただし、金利は高いですが。」
消費者「う〜ん、でも住宅価格が上がるんだから、低金利のローンに乗り換えできるんでしょ。
ずっと高金利じゃないって言ってるし、サプライムローンでお金を借りちゃおう!!」
このような会話があちこちで、繰り広げられ、
サプライムローンは広まっていきました。
サプライムローンは、ずっと住宅価格が上がり続けるなら、
有効な住宅ローンでした。ですが、ずっと価格が上がり続けるわけがありません。
前提から間違っていたのです。
そして現在、住宅価格の値上がりが鈍化したことで、
サプライムローンが破綻しはじめました。
担保である家の価格(担保価値)が低いままなので、
低金利のローンに乗り換えられません。
サラ金のような高金利がのしかかります。
そして、高金利のローンを払えなくなる人が続出し、
消費者は家を追い出されたり、さらに借金をしたり。
お金を貸した金融機関も、貸したお金が返ってこないので大変です。
そうやって、経済が混乱していきました。
これをサプライムローン問題といいます。
(まとめ)
サプライムローン問題の原因となった「ある要素」とは、
「住宅価格はずっと上がり続ける」という土地神話です。
住宅価格が上がらなくては、維持できないシステムでしたから、
住宅価格が上がらなくなった今、サプライムローンは破綻した。
実にシンプルです。
前提から間違っていた金融商品(住宅ローン)だったので、
こうなるのは、冷静に考えれば判ったはずなのですが。
※日本も、バブルのとき、似たような過ちを犯しましたけどね。
次の記事では、サブプライムローンの影響について話します。
みずほ、メリルリンチ、その他大手金融機関が、
どうして大損をしたのか?
サプライムローンが、経済に与えた影響について見ていきましょう。